グッドバイ/ラヴニカ なんてったって新環境 by くまザワールド

~タルキール導入・スタンダード新環境考察1~


mtgプレイヤーの皆さんはじめまして!休日のLMCが人生の楽しみ、永遠の週休1日!ザ・社畜orzこと、くまザワールドと申します!好きな色は緑。丸いものと柔らかいものをこよなく愛する26歳です^^ツンツン♪

タルキール覇王譚のスポイラーリストも出揃ってきましたね!発売と同時にスタンダード環境はローテーションが行われ、テーロス・M15・タルキール覇王譚からなる新環境を迎えます!


そして来る10/4、5には1年に1度のビックイベントLMCチャンピオンシップ(LMCC)があります!このお祭りで勝つためにも、環境初期のスタンダード環境把握が絶対条件になります…! (かく言う筆者は初めてのLMCCになるので、参加すること自体を超!楽しみにしてます!しかしこれを書いている時点で休みをもらえていな~い!(泣 下手したら出られません^^;)


この記事では過去の大会の紹介・カード紹介・サンプルデッキ紹介・メタゲーム予想などで一足お先に新環境を考察していこうと思います。この記事がみなさんの新環境把握に少しでも貢献できれば幸いです^^

テーロスブロックを振り返ろう(注目のテーロスカード)

まずはテーロスブロック構築を参考にして、テーロスブロックの注目カードをおさらいしましょう^^


紹介するのはプロツアーアトランタ『ニクスへの旅』(2014年5月16~18日)のテーロスブロック構築の結果です。

優勝したのはチャネル・ファイヤーボールに所属するアメリカのパトリック・チャピン。使用デッキは白黒緑ミッドレンジです。


ブロック構築によく見られる、パワーカードを詰め込んだ3色ミッドレンジがこのテーロスブロック構築でも結果を残しました。


白黒緑ミッドレンジ by パトリック・チャピン


Lands(25)

4 《森/Forest》

3 《沼/Swamp》

2 《平地/Plains》

4 《疾病の神殿/Temple of Malady》

4 《豊潤の神殿/Temple of Plenty》

4 《静寂の神殿/Temple of Silence》

4 《マナの合流点/Mana Confluence》


Creatures(18)

4 《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》

4 《森の女人像/Sylvan Caryatid》

4 《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》

4 《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》

2 《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》


Others(17)

3 《思考囲い/Thoughtseize》

4 《英雄の破滅/Hero's Downfall》

1 《払拭の光/Banishing Light》

1 《骨読み/Read the Bones》

4 《信者の沈黙/Silence the Believers》

4 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》


Side(15)

2 《加護のサテュロス/Boon Satyr》

2 《高木の巨人/Arbor Colossus》

1 《神々の思し召し/Gods Willing》

1 《思考囲い/Thoughtseize》

2 《神討ち/Deicide》

2 《異端の輝き/Glare of Heresy》

1 《胆汁病/Bile Blight》

1 《夢の饗宴/Feast of Dreams》

2 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》

1 《骨読み/Read the Bones》

さらにトップ8デッキの分布は

・白黒緑ミッドレンジ 1

・白黒緑星座ミッド 1

・青黒緑コントロール 3

・赤緑エルズペス 2

・赤白英雄的 1


そしてトップ5カードは


5位 《予知するスフィンクス/Prognostic Sphinx》

4位 《英雄の破滅/Hero's Downfall》、《信者の沈黙/Silence the Believers》

3位 《開花の幻霊/Eidolon of Blossoms》

2位 《森の女人像/Sylvan Caryatid》、《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》

1位 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》


◆プロツアー『ニクスへの旅』トップ5カード

http://coverage.mtg-jp.com/ptjou14/article/010706/


まず特筆すべきは緑の多さ!

《森の女人像/Sylvan Caryatid》《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》の組み合わせは、序盤の壁になりながら、マナ加速とアドバンテージをもたらすデッキの潤滑油として、他の追随を許さない安定性をデッキにもたらします。


そして次に目につくのは黒の呪文です。《思考囲い/Thoughtseize》、《英雄の破滅/Hero's Downfall》、《信者の沈黙/Silence the Believers》といった対象を選ばない手札破壊と除去呪文が、相手の脅威を消し去ります。中盤以降の重いパワーカードの叩き付け合いの中では、これらの黒い呪文はかなり有用な選択肢となったようです。



優勝したチャピンの緑黒白ミッドレンジは前述の緑のマナ基盤・黒の除去に加え、フィニッシャーとして採用率No.1の《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》を使った、まさに良いところ採りデッキだったわけです。脇を固めるクリーチャー陣には、《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》、《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》採用されており、早いターンから殴りにいけるミッドレンジ構成になっています。それにしても、本当にこのプロツアーはエルズペスが支配した環境だったようです。カバレージのどこを見てもエルズペス!エルズペス!エルズペスw


トップ8に3名残ったチャネル産の緑黒青コントロールはエルズペスを捨てていますが、フィニッシャーに《予知するスフィンクス/Prognostic Sphinx》を採用しています。飛行3/5はエルズペスのマイナス能力(パワー4以上の生物を破壊)をすり抜ける絶妙なサイズ!除去耐性もばっちりで、先に紹介したような単体除去も効きません。これだけでも十分なのに、さらにアタック時の占術3という強烈なオマケまでついており、スタンダードで見ないのが不思議なくらい優秀なクリーチャーです。

また、このデッキには《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》と《荒ぶる波濤、キオーラ/Kiora, the Crashing Wave》といったプレインズウォーカーが採用されており、エルズペスより早いターンから多角的に”勝ち”を狙える構成になっています。


日本人からトップ8を送りだした赤緑エルズペスというナヤカラーのデッキには、《都市国家の破壊者/Polis Crusher》を4枚積んでいます。同じマナ域のポルクラノスを押しのけてまで採用されているのは、4マナ4/4トランプルというスペックもさることながら、《払拭の光/Banishing Light》で対処されない”プロテクションエンチャント”が環境にマッチしていますね。《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler》からのマナ加速も素晴らしく、《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》、《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》といった勝ち筋に素早くアクセスできます。


最後に、トップ8最速デッキである赤白英雄的のキーカードは《船団の出航/Launch the Fleet》でしょうか。奮励コストが無色1マナと非常に軽く、横への展開に爆発的な拍車がかかります。そして勿論、対象をとる事が出来るのでそれぞれ英雄的が誘発します。



さてこのプロツアーの印象を箇条書きにしてみると


・ミッドレンジはしっかりアグロに耐性を持つだけのポテンシャルがあった。

・PW各種はどれも超強力。

・黒の除去が強い。確定除去2種はガン積み、限定除去(胆汁病・悲哀まみれ)も優秀。

・《森の女人像/Sylvan Caryatid》《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》のセットが強力で、トップ8採用枚数なんと8枚×7=56枚!

・《予知するスフィンクス/Prognostic Sphinx》、《都市国家の破壊者/Polis Crusher》といった、スタンダード環境でみないクリーチャーが活躍した。

・優勝したチャピンは《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》と《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》で早いターンから殴れる構成だった。

・英雄的をテーマにしたデッキはドブンすれば超強力だが、その性質上クリーチャーの素のサイズが小さく、スペルとクリーチャーの引きムラがありそう。



是非カバレージを読んでどんなカードが活躍したかチェックしてみてください!

http://coverage.mtg-jp.com/ptjou14/


そしてテーロスブロック構築で結果を残した緑黒白・緑黒青は楔3色、つまりタルキールの氏族の色ですね!

アブザンとスゥルタイのミッドレンジはド安定か?あるいは、新環境でビートダウンは活路を見出すことができるでしょうか?

基本セット2015(M15)の注目カード

さて、タルキールの前に、M15の注目カードも簡単におさらいしていこうと思います。


M15のメカニズムは召集です。横に並べろ~並べろ~殴り合え~!

なんてWotCサイドの意向が見え隠れしますねw^^


・《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
僕、M15には好きなカードが多いんです!そんな中でも特にイチオシはなんといってもコレ! こいつを出したターンから、マストアタックの1/1トークンが戦闘開始時に出ます。こいつ自信はマストアタックではありませんが、ゴブリンの数だけ自身のパワーを上げる誘発型能力を持ちます。

様々なメカニズムとシナジーしますし、単体としても優秀。複数枚引くとさらに強い。これって強いカードの条件を満たしすぎじゃないですか?その英語名からラブルレッドなんてデッキも生まれたほどです。初動300円なんて信じられないですね。え?いま2000円?!w


・《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》
やー彼も味がありますねー。テキスト読んだことないわ!とか言ってると彼にコロっと殺されますので是非チェックしてくださいね。 3マナ2/3 2Gタップ起動で詩吟カウンターを自分に乗せます。その数と同じマナコストのクリーチャーをデッキから場に出します。サーチです。シルバーバレット戦術好きのみなさん、お待たせしました!彼こそ次代の新エースです!

タッチ青をして《キオーラの追随者/Kiora's Follower》、《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》と合わせて使うとそりゃもう宇宙ですよ!


・《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》
緑待望の強力PWです。生み出すトークンが4/4トランプルですから、これだけで5マナ相当です。プラス起動なので毎ターン4/4トランプルを生み出せます。リセットにもすこぶる強い。完璧。に見えますがクリーチャーになるのはあくまで土地ですので、ハンドや盤面をよく確認してからどの土地をクリーチャーにするか注意しましょう。手なりでプレイすると危険です!初期忠誠度が3、起動がどちらも+1ですので出したターンの忠誠度は4。返しで除去する手段は多数存在します。


 

・《小走り破滅エンジン/Scuttling Doom Engine》
魂シリーズを選びますか?小走り破滅エンジンを選びますか?僕はコイツを推します。

別名エルズペス殺すマン。見た目も気持ち悪いですねーw

脳内では6マナ域でも屈指の強さです。暴れまわる姿を見たいですね!カサカサカサって聞こえてきそう!w



・《かき立てる炎/Stoke the Flames》
召集付きの4マナ4点火力です。土地が寝ててもクリーチャーが立っているときはケアしましょう。この火力を活かすような構築にするとかなり強そうです。4点は伊達じゃない。

警戒持ちと相性がいいです。ゴブリンの熟練扇動者を採用するデッキだと必ず入りそう。


 

 

 

・ダメラン5種、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》


WotCの黒推しはいつまで続くんですかね。黒絡みの3色やるときや沼が必要なときにどうぞ。また、相手にアーボーグがあっても全ての土地が沼になりますので、英雄の破滅など、こちらのダブルシンボル以上のカードが打てるようになる可能性もあります。


つづきます、、、

というわけで今回はここまで!

タルキールのフルスポイラーをじっくり眺めて、次回はいくつかのサンプルデッキを挙げてメタゲーム予想をしてみようと思ってます。

今回はほとんど単体のカード紹介に終始してしまったので、次回はシナジーやコンボにも触れていきます!ではまた次回お会いしましょ~♪まったね~^^