R4 石川智康 VS 吉森奨 by LMCCカバレージ班

Round 4:石川(千葉) vs. 吉森奨(神奈川)

                                     By Yui Takagi

ついに3-bye playerも出場しこれで全員がフィールドに出そろうことになった。

LMCC開始前の時点で、石川と二通がそれぞれ42点と首位を分け合っている。

今回はそのうちの一人、石川を取りあげることにしよう。

ツイッターでは前日からデッキの調整よりも当日の交通手段や寝落ちの心配をするほど気合十分。

大会前、主催よりLMCC終了後に同点の場合はタイブレークのマッチが行われることが決定しているが、そこに引きずり込まれるまえにベスト8入りで自力優勝を決めたいところ。


対する吉森は神奈川を拠点とするモバマス戦士。

お住まいが自称《つぶやき林/Murmuring Bosk(MOR)》で、緑系ミッドレンジの運用に定評がある。


石川が赤緑、吉森緑黒の信心を選択。

ごっつい戦いが始まる。




Game 1

先手の石川が《エルフの神秘家/Elvish Mystic(M14)》の切り出し。

続いてお互いに《森の女人像/Sylvan Caryatid(THS)》を出し土台固めの2ターン。


石川は第3ターンが《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater(THS)》で吉森、思わず唸り声。返しの吉森は《旅するサテュロス/Voyaging Satyr(THS)》2枚でさらにマナを求める。


石川は力をためる吉森に《起源のハイドラ/Genesis Hydra(M15)》をX=5でぶつけ《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler(THS)》につなぎ吉森にプレッシャーをかけ続ける。


吉森、場に土地4枚マナエルフ3体とマナは十分。《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》もあるためマナの運用をここで長考する。《書かれざるものの視認/See the Unwritten(KTK)》のプレイを選択すると《破滅喚起の巨人/Doomwake Giant(JOU)》を導く。これを石川が《世界を喰らう者、ポルクラノス》の6点怪物化で撃退し総攻撃を仕掛ける。

吉森のライフは8に落ちるが、《女王スズメバチ/Hornet Queen(M15)》を繰り出すと、石川はこの接死軍団の前に二の足を踏む。どうしたものか思案し、手札から2枚目の《世界を喰らう者、ポルクラノス》をレジェンドルール承知で出すと4点怪物化でハチの子どもを薙ぎ払う。《起源のハイドラ/Genesis Hydra(M15)》と《女王スズメバチ/Hornet Queen(M15)》が相打つが、これで脅威も石川の《歓楽者ゼナゴス》くらいとなる。


吉森はここで脅威を用意したい。《開花の幻霊/Eidolon of Blossoms(JOU)》で引き進め《ニクスの祭殿、ニクソス》で6マナをひねりだすと2度目の《書かれざるものの視認》。ここでめくれた《世界を喰らう者、ポルクラノス》と《破滅喚起の巨人》で悩むが前者を選ぶ。


石川は《歓楽者ゼナゴス》の力を借り《起源のハイドラ/Genesis Hydra(M15)》をX=7で送り出すと、これが《狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt(THS)》を導き出す。《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler(THS)》も奥義の繰り出せる忠誠度6になり吉森は動かざるを得ない。返しに17マナをひねりだし《世界を喰らう者、ポルクラノス》から8点の怪物化で《起源のハイドラ》とマナクリーチャーを焼き払う。


しかし石川は落ち着いて《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》《森の女人像》を出し《狩猟の神、ナイレア》を具現化すると自身の能力で吉森のクリーチャー達を乗り越え、第1ゲームをもぎ取った。



石川 1-0 吉森



Game 2

石川が手札6枚からのスタート。

お互いまた《森の女人像》を出し合い、吉森が《開花の幻霊》を切り出すとこれを石川が《狩人狩り》する。

吉森は《森の女人像》《旅するサテュロス》を展開するのみで、まずは石川が《世界を喰らう者、ポルクラノス》を繰り出し、脅威としては先手をとる。

しかし返しに吉森の手札から繰り出された《女王スズメバチ》を見ると、石川は

第1ゲームのリプレイを見ているかのようにフリーズ。結局、何もできずターンを返す。


吉森は《女王スズメバチ》とハチの子2匹で攻撃、さらに《破滅喚起の巨人》も出す。

石川はこれを受けるだけのカードが手札に来ない。

さらに吉森が《エレボスの鞭》をプレイ、そして《開花の幻霊》が拾われると石川の場だけに《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》が吹き荒れマナクリーチャーが壊滅、やむなく対応で《世界を喰らう者、ポルクラノス》を起動してハチの子を数匹叩き落としてみたものの、根本解決にはならなかった。

本当に《女王スズメバチ》が強い。


石川 1-1 吉森



Game 3

このマッチの序盤はマナソースの戦いである。

吉森が第1ターン《エルフの神秘家》の入り。

一歩遅れて石川も第2ターン《エルフの神秘家》。2ターン以内に出せればこのデッキでは許容範囲だ。

吉森は《思考囲い/Thoughtseize(THS)》で伺う。《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler(THS)》を落とすが、みせられたカードが《高木の巨人/Arbor Colossus(THS)》《セテッサ式戦術/Setessan Tactics(JOU)》《起源のハイドラ》とカロリーが高い。

石川は《セテッサ式戦術》で吉森のマナをつぶす。

しかし意に介せずと吉森《旅するサテュロス》《エルフの神秘家》で倍返し!

マナの戦争は吉森に軍配が上がりそうだが、石川は《高木の巨人》を繰り出す。ここからは後半戦、脅威のぶつけ合いだ!

吉森が《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix(BNG)》を出すと、ちょうどトップが《ニクスの祭殿、ニクソス》で!さらに《女王スズメバチ/Hornet Queen(M15)》!


まさに、泣きっ面に蜂!

石川は思わずため息をつく。

とりあえず、《起源のハイドラ》をX=5で出して《世界を喰らう者、ポルクラノス》を導く。サイズは圧倒的に石川の場が勝っているが、《女王スズメバチ/Hornet Queen(M15)》を処理するには大きな損失が不可避。せめての救いは石川も《ニクスの祭殿、ニクソス》を引き込めたため《世界を喰らう者、ポルクラノス》との1対1交換ができるかもしれないこと。


返しの吉森から動きがなかったことから、続くターン、石川は《歓楽者ゼナゴス》を手出し、こっからもマナを引き出し、ひねるにひねったり15マナを《世界を喰らう者、ポルクラノス》に注ぎ込み《エルフの神秘家》ごとハチの軍団をなぎ払う!

こうなるとサイズで負けている吉森はしんどい。とりあえず《書かれざるものの視認》で《世界を喰らう者、ポルクラノス》を招集すると、ちょうどトップには2枚目の《書かれざるものの視認》が鎮座!


石川の《高木の巨人》のみアタックをスルーし怪物化されると吉森のライフは8。しかし石川はマナクリーチャーしか出せず追加攻撃ができない。

こうなると吉森のドキドキお楽しみ《書かれざるものの視認》タイム!ここで《破滅喚起の巨人》《開花の幻霊》の2体を導き石川の場に《悲哀まみれ》を吹かせ、さらに手出しで《破滅喚起の巨人》をおかわりし、あとは残った石川の縮んだ《高木の巨人》《起源のハイドラ》を、大量のマナをポンプした《世界を喰らう者、ポルクラノス》でぐしゃっと叩き潰すと、石川の場はすってんてんとなってしまったのであった。



石川 1-2 吉森