R5 有田隆一 VS 服部太紀 by LMCCカバレージ班

R5 有田隆一 VS 服部太紀


ルーキーと古豪の戦いというのはいつの世も目を集めるもので、

それはスポーツに限らずマジックでも同じだろう。

近々のPTではTOP8進出のためIDしたかった市川ユウキと、それを拒んだジョン・フィンケルのマッチアップを

生放送でみた人も多いのではないだろうか。


スケールは流石に落ちるが、本カバレージでも新旧対決をお伝えしよう。

PTサンデーの進出経験もある古豪、有田に挑むのはR3で菅谷を打ち破った服部だ。

それぞれの使用デッキは


有田:白青赤、ジェイスカイ氏族のテンポバーン


服部:青黒緑、スルゥタイ氏族のミッドレンジ


古豪というと柔よく剛を制するイメージがあるが、立場は全く逆で有田が攻める側で服部が捌く側となる。

マナ加速からの3ターン目《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》が決まれば服部勝勢となるが

逆にそれ以外だと有田のクロックの方が先んじる。

2ターン目に妨害されない《森の女人像/Sylvan Caryatid》による加速ができるかが1つのターニングポイントになるだろう。

服部のデッキはミッドレンジでありながら対ミッドレンジ用に構築されているだろうことがR3の菅谷戦で確認されているが、それがこのマッチアップは吉と出るか凶と出るか。



Game1

服部が《森の女人像/Sylvan Caryatid》からの《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》、

有田が《道の探求者/Seeker of the Way》からゲームスタート。

この探究者の絆魂に期待して《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》の攻撃を受けつつ

《かき立てる炎/Stoke the Flames》を打ち込む有田は、予定通り《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》で

《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》をライブラリーに戻しつつ攻撃。

しかしここに《胆汁病/Bile Blight》が飛ぶと険しい顔。


「土地引きすぎやねん……」


気取られないようにプレイしていた有田だったが、大量に引き込んだ土地を公開して投了した。



有田 0-1 服部


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 古豪 有田

Game2

《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》をトークンもろとも《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》が吹き飛ばす。

タップアウトの隙をついて《カマキリの乗り手/Mantis Rider》が服部を切り付ける。

服部は一旦これを無視して《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》をプレイしたのち《英雄の破滅/Hero's Downfall》で

目障りな虫を退けると攻めに回る。


が、ここで《跳ね返す掌/Deflecting Palm》が。

これが決まるとライフで優位に立つ有田が勝ちの形になるのだが、ここには《否認/Negate》が刺さる。

ええよええよと送り出した《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》は今しがた引いてきた《英雄の破滅/Hero's Downfall》で

除去される。なんでもあるな。

《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》の2体目も引いて本当に何でもあるように見える  追加して攻守交代と見えるが、度重なる土地からのダメージにより

服部のライフはなんと2。

赤を擁する有田がこれを仕留めきれないわけもなく、トップデックしてきた《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》が次のゲームを発生させた。


有田 1-1 服部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世界を見に行くルーキー 服部

Game3

3度《森の女人像/Sylvan Caryatid》からゲームを始める服部。

ここ《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》が出るとマウントをとれたのだが、

悲しそうに2枚目の女人像を出すにとどまる。さっきのゲームの反動が来ているようだ。

好機と見た有田は《稲妻の一撃/Lightning Strike》を打ち服部のドローを最小限に留めるべく攻撃を開始する。

服部は3枚目の女人像を出しつつ《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》でわが身を守る。

ようやくようやく服部は《女王スズメバチ/Hornet Queen》を引き込んだことで有田のデッキに入っているだろう

《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》をけん制することにも成功しているあたり、

回答としては十分だろう。さらに《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》を投入すると

今度は逆に有田の時間を削りにかかった。

が、飛んでくる火力6点分。これにより服部のライフを2まで落とし込むと《マグマの噴流/Magma Jet》で過不足なく勝利した。


有田 2-1 服部


ルーキーは世界の壁の厚さを垣間見たか。