R12 今野皇星 VS 服部一基 by LMCCカバレージ班


どんなプレイヤーにも好きなカード・嫌いなカードがあると思うが、筆者はX火力が大好きだ。

渡辺雄也のトップデックに象徴されるように、打てば勝つあたりにロマンを感じるのがその理由だ。

もちろん筆者が組んでいる緑信心t赤には《火口の爪/Crater's Claws》が4枚搭載されている。

《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》から沢山のマナを出しX=凄い数!!勝ち!!最高だ!!


というデッキを秋田からの刺客、今野が使用しているようなのでフィーチャー席にお越し願った。

残念ながら成績があまり奮っていないようだが、そんなことはどうでもいい。

お祭りにふさわしいお祭りX火力をぶっ放せるか。


対する服部は苗字こそ同じだが前日フィーチャーされている服部とはまた別人だ。

グッドスタッフ系のデッキを好んで使用するプレイヤーで、このお祭り騒ぎにも好みのデッキを持ち込んでいるようだ。

やはり強いカードというのは純粋に使っていて楽しい。

ロマンも大切だが、堅実な強さは安心と勝利をもたらしてくれる。

服部の好みに共感する人も多いのではないか。

 

好みと好みのぶつかり合い、がっぷり四つのゲームに期待したい。



それぞれの使用デッキ


今野:青黒緑、スルゥタイ氏族のミッドレンジ

服部:青赤緑、ティムール氏族のミッドレンジ


御多分に漏れず序盤のマナ加速からビッグスペルをどれだけ引けるかにかかるだろう。



Game1

いつも通り《森の女人像/Sylvan Caryatid》を並べあう2人、

雲行きが怪しくなるのは今野の《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》が《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》をめくったあたりから。

この黒いプレインゥウォーカーは服部の手札1枚と引き換えに《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade》と《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》に

貪られた。

《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》も《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》で打ち取られ辛くなってきた今野、

《起源のハイドラ/Genesis Hydra》で《ナイレアの信奉者/Nylea's Disciple》を場に出して時間を稼ぐ。

この手順の最中めくれたのは別角度のX火力《悪逆な富/Villainous Wealth》。これこそが今回今野を呼んだ理由だ。

筆者一押しのスーパーカードなのだが、世間の評価はどうしても低いようだ。

が、そのイメージを払拭しカードショップの値段を釣り上げるべくX=5で放たれる《悪逆な富/Villainous Wealth》!!

今野「相手のデッキつえー」

 

相手のデッキにその威力が依存する《悪逆な富/Villainous Wealth》だが、グッドスタッフ系なだけに今回の威力は一際だ。

《稲妻の一撃/Lightning Strike》が《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》を屠り、

《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》《龍爪のスーラク/Surrak Dragonclaw》とゴリゴリに押されていた

今野の場が息を吹き返した。凄い!!凄すぎる!!筆者の心も踊る踊る!!

 

興奮する筆者をよそに服部は、取り急ぎ《龍爪のスーラク/Surrak Dragonclaw》より大きいクリーチャーを用意すべく

《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》を怪物化で8/8とし《ナイレアの信奉者/Nylea's Disciple》を供物とさせた。

今野は《龍爪のスーラク/Surrak Dragonclaw》《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》と消費して8/8の怪物を対峙するが

《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》と連打されて万事休す。

 

今野「相手のデッキつぇぇ……」

 

X=5では少し足りなかったか。

 

今野 0-1 服部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 LMC秋田代表、今野

Game2

今野痛恨の3マリガン。


お互い《森の女人像/Sylvan Caryatid》で加速するも仲良く土地でつまづく。

1ターンの休息を挟んで今野の場には《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》

服部は《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade》と並び一気にヒートアップ。

《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》をフル活用するべく危険を承知で《高木の巨人/Arbor Colossus》を出した今野。

少しでも信心を減らすべく《力による操縦/Harness by Force》で《高木の巨人/Arbor Colossus》を奪い《森の女人像/Sylvan Caryatid》にブロックを強制する。


これにより今野のライフは3まで落ち込むが、待ち受けていたのはX=10の《悪逆な富/Villainous Wealth》!!

《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》《森の女人像/Sylvan Caryatid》と並べ

《ティムールの魔除け/Temur Charm》2回で服部の場を《森の女人像/Sylvan Caryatid》のみとした。


トリプルマリガンを物ともしない圧倒的なアドバンテージを前に、服部投了。


今野 1-1 服部


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  LMC千葉、服部

 

Game3

《エルフの神秘家/Elvish Mystic》経由で《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade》パンチを服部が叩き込む。

今野は遅れての《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》となり後手であることも重なり表情がみるみる険しくなっていき、

《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》の息吹が《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》を吹き飛ばすと、最早ここまで。

 

今野 1-2 服部