QF 有田隆一 vs 藤原佑一郎 byLMCCカバレージ班


「97Finalsから活躍する古豪」

「4回のプロツアーサンデー経験者」

まさにレジェンドという言葉が相応しい

千葉のコミュニティを支える古豪、それが有田隆一である。









古豪、有田。積み重ねたキャリアは伊達ではない。

 

対する藤原佑一郎は、深くは語ることのできない謎のチーム、くずい組からの刺客だ。

構築戦をプレイしてないため引退したプレイヤーと言われることもあるが

準々決勝まで駒を進めた男が、本当に引退したプレイヤーなのだろうか?

真実はわからないが、彼がマジック愛に溢れるプレイヤーであることは間違いない。









愛の男、藤原

 一位の有田はジェスカイテンポ

そして、八位抜けの藤原は赤単

両者ともテンポよく相手のライフを削るデッキのため

先手が非常に大切なマッチアップである。

 

ゲームが始まる前に

藤原から「先手ください、またはハンデください」という提案がされるが

有田はそれを却下する。

横から聞いてた完走としては

「マリガン2回の上、占術全部忘れてください」は、さすがに無茶苦茶だと思う。

 

1st

先手後手のアドバンテージで既に優位に立つ有田、痛恨のトリプルマリガン

4枚のカードを並べながら

「4枚にこれ以上期待するのは酷かぁ……」

と、溜息をつく。

 

2ターン目に《道の探究者》をプレイする最高の動きをする有田に対し

藤原は《鋳造所通りの住人》、《火飲みのサテュロス》2連打と軽快にカード連打する。

火力カードと《道の探究者》の絆魂能力により

数字上のダメージレースは有田が大きくリードするものの

いかんせんカードの枚数が足りない。

藤原の繰り出す軽快なクリーチャーの群れを《道の探究者》1枚で盤面を支えることはできなかった。

 

有田 0-1 藤原

 

2nd

再度先手の有田。

今度は7枚の手札をキープする。

 

1ゲーム目と同様に《道の探究者》をプレイする有田に対し

見たら焼けとばかりに《稲妻の一撃》で処理をする藤原。

攻勢を緩めてはならないと、有田が《ゴブリンの熟練扇動者》をプレイすると

ならばこちらもと、藤原は《ゴブリンの熟練扇動者》を場に繰り出す。

 

テンポデッキ対決の場合

先手が出す脅威に対し、後手が対処するということを繰り返すゲームとなる。

先手側の脅威の手が緩んだタイミングにこそ、後手が攻勢になる場面なのだが

異なる場面で後手が脅威を展開した場合、先手側に「対処できません」を伝えるシグナルとなる。

 

藤原から送られてくるシグナルに対し、《稲妻の一撃》で応えると

有田の《ゴブリンの熟練扇動者》が迅速にライフを削り切った。

 

有田 1-1 藤原

 

3rd

最終ゲームは先手の藤原

力強く7枚の手札をキープする藤原に対し

「後手かぁ……後手なんだよなぁ……」と、キープする有田

 

《アクロスの十字軍》《僧院の早槍》《タイタンの力》と動く藤原に対し

タップインランドを並べる有田

スタートダッシュで出遅れてる有田に対し

「俺は《神々の憤怒》は打たれない」とばかりに、《僧院の早槍》を強気に追加

 

有田は「何かあったら負け」と《僧院の早槍》に《稲妻の一撃》を打ち込むも

藤原のプレイする《タイタンの力》と《稲妻の一撃》からのダメージを受け切れるライフは残されていなかった。

 

 

有田 1-2 藤原