第2ラウンドは、千葉と秋田の交流戦をお届けしよう。

齋藤周作は昨日飛行機で羽田入りし千葉までバス移動というロード移動をこなしている。

千葉到着早々、秋田勢はさっそく飲み会をしたとのことで、秋田勢のスタミナと酒豪ぶりを存分に発揮している。

一方、西留は千葉LMCの常連としてコンスタントに参加し結果を残している。

これまで交わることのなかった2人。しかしインターネットで情報が行き交う2015年、２人が操るのはともにアブザンのミラーマッチ。

カバレッジチーム泣かせのルチャリブレの幕が上がる。

 

Game 1

齋藤が先手。しかし、幸先の悪いことに手札は5枚からのスタートになってしまう。

一方の西留は無難に7枚キープ。

 

まずは西留が《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》から森を導き《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree(FRF)》という、前環境までのタップイン環境ではなし得なかった動き。2ターン目にはきっちり3/3にして攻撃に送り出す。

ダブルマリガンの齋藤は順調に土地を並べて3ターン目に《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》を3/3にして待ちうけるが、西留は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》でサイズアップアンド除去の一粒で2度おいしいムーブメント。

 

齋藤は続いて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》からトークンを出し、西留も返しが《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》からのトークン鏡打ち。

齋藤が《ゼンディカーの同盟者》と同盟者トークンで西留の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を攻撃させると西留はトークンでキャッチ。齋藤は《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》を強襲させる。

 

西留は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《始まりの木の管理人》(4/4)の2体を狙いを本体にして攻撃。すでに序盤の攻撃を受けライフ10の齋藤は3/4鳥トークンで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を受け止め出血を抑えようとする。残りライフは6。西留は《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》を１でプレイし追い打ち。

齋藤も《風番いのロック》でギデオンの忠誠度を下げにかかり、こっちは少し大きい2/2の《搭載歩行機械》を用意するが戦力を見極めた西留にエンド前にに《風番いのロック》を《アブザンの魔除け/Abzan Charm(KTK)》されてしまう。

 

西留はひたすら残ったライフを絞り出そうと本体を攻撃。齋藤は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を《搭載歩行機械》で受け飛行機械トークンに変換し、返しに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》-4能力でパンプして、西留の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をようやく処理したが、なにぶん第1ターンから突き付けられた短剣が鋭かった。合間に西留が成長させていきついには最終形態となった《始まりの木の管理人》を認めると、齋藤は静かにその魔導書を閉じた。

 

西留 1-0 齋藤

 

 

 

Game 2

 

今度の齋藤は無事7枚でキープ。

最初のアクションは齋藤の《搭載歩行機械》（1/1）。一方西留は《精神背信/Transgress the Mind(BFZ)》で齋藤の手の内を暴露、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を放逐す。手札には《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》や《ドロモカの命令》の姿も見える。

齋藤は《搭載歩行機械》1号を成長させながら2号機も1/1で追加。

西留は再び《精神背信》を放ち続いて《包囲サイ》も追放。

そして齋藤のアクションはなんと《搭載歩行機械》3連打！

しかし西留の《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost(KTK)》の前に、齋藤の茶色い3連星が沈黙する。

 

西留はここから大掃除へ。まず《先頭に立つもの、アナフェンザ》を攻撃させるとカウンター3個の1号機を《ドロモカの命令》で粉砕。

齋藤はガンの《先頭に立つもの、アナフェンザ》を《アブザンの魔除け》で仕留めにかかるが西留は対応して2号機を《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》しこれも爆弾解除。西留は返しに満を持して《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を送り出して3号機も《アブザンの魔除け》しミッションコンプリート！齋藤は対応した《ドロモカの命令》で《包囲サイ》を道連れにし、盤面の主導権は渡さない。

そして西留、齋藤ともに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を投下。

お互いチョップの打ち合いならぬトークンの出し合いは、しかし齋藤が《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》も含めた総攻撃で西留の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を葬り。西留が齋藤ギデオンを仕留めきれないことでパワーバランスが崩れる。

トークンが増え、さらに変異も登場、齋藤の場は厚くなる。西留は残されたトークンと《乱脈な気孔》攻撃するも、変異は当然《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》で土地と相打ちになり《アブザンの魔除け》が回収される。

齋藤の追加した《包囲サイ》を《自傷疵》2連射でなんとか処理し場を平たくしようとするが残った《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と手札の《アブザンの魔除け》…盤面、ハンドリソースとももはや齋藤が凌駕

 

西留意地の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》2枚目からの粘りも、齋藤の総攻撃で葬られ、第2ゲームは齋藤が取り返した。

西留1-1 齋藤

 

 

Game 3

西留の先手に代わるが今度は西留がマリガンで6枚から。齋藤は7枚から。

そしてまずは齋藤が《始まりの木の管理人》と、第1ゲームとは逆の立場での展開。

そして西留、第2ターンで苦しそうなため息。動きはない。

西留は第3ターンも動かず。この意図を齋藤はどうとるか。

齋藤は《始まりの木の管理人》で攻撃を続けるがこれを《アブザンの魔除け》で処置。

齋藤は二の矢《先頭に立つもの、アナフェンザ》を放つ。

西留は第4ターン目に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》からのトークン。齋藤は1体しかクリーチャーがいないので何もなければしばらくギデオンは維持できる状態だ。

齋藤は《強迫/Duress(DTK)》で西留の残り3枚の手札を伺うが、土地2枚と《棲み家の防御者》のみと判明。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を攻撃するが、当然トークンが身代わりとなる。齋藤は後続なし。

一方西留はトークンと変異を追加。

齋藤は再び《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を攻撃し、西留はトークンを差し出す。そして強襲された《風番いのロック》が。

しかし西留は知られている変異《棲み家の防御者》から《アブザンの魔除け》を回収し、返しに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》ともども齋藤に攻撃。齋藤のライフは16だが3/4鳥トークンで《棲み家の防御者》を受け止め、これは判明している《アブザンの魔除け》と交換。西留は《始まりの木の管理人》を出すがこれを齋藤が《絹包み/Silkwrap(DTK)》し総攻撃でついに西留の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を葬る。

西留は《棲み家の防御者》（すでに5/4）で《風番いのロック》を《ドロモカの命令》して撃墜。《乱脈な気孔》ともども攻撃。

こうなるとリソースを消耗した齋藤には《棲み家の防御者》が止まらない。

このまま西畑が齋藤を寄り切った。

 

西留　2-1　齋藤

 

試合後、2人でアブザン談義。

西留は後手で《始まりの木の管理人》《搭載歩行機械》をすべてサイドアウトするプランであったこと、齋藤の手札を覗いたときにそれがあって少しおどろいたこと、齋藤は秋田ではこのような戦略の話はあまり会話してこなかったことなどを話していた。

千葉と秋田の戦いと、文化交流。

 

LMCはこれからも2つの地でお互いに育ち続けるだろう。