Round 7:「刀と鞘」宮本寛弥(千葉)  vs. 實川直史(千葉)

By Yui Takagi

 

 

LMCでともに研鑽に励むプレイヤー同士の試合をお届けする。

使用デッキは宮本が赤緑上陸デッキ。實川が白黒同盟者。

 

Game 1

先手は宮本。

後手實川が第1ターンの《絶壁の見張り/Cliffside Lookout》、一方宮本は第2ターン《溶岩足の略奪者/Lavastep Raider》で待ち受ける。攻撃が通せない實川は《影の滑空者/Shadow Glider》で赤緑の苦手な空中戦に持ち込もうとするが、ならばと宮本は《ヴァラクートの捕食者/Valakut Predator》《ヴァラクートへの撤退/Retreat to Valakut》のモールで押し攻め込む。攻めの上陸は鬼強い。《進化する未開地/Evolving Wilds》を置き総攻撃し《溶岩足の略奪者》(撤退でパンプ)と《影の滑空者》が交換。實川は《影の滑空者》2号機を返しに追加。

 

しかし宮本の攻めがここで鈍る。《穴掘り土百足/Tunneling Geopede》も追加するがスムーズに来るべき土地が来ない。1ターン待っての宮本の攻撃に實川は《穴掘り土百足》を《絶壁の見張り》で受けてパンプ能力を使用するが《成長のうねり/Swell of Growth(BFZ)》でこれは一方的に倒される。

實川は《幽霊の歩哨/Ghostly Sentinel(BFZ)》を送り出す。

ここで土地が宮本の場に出ると實川はかなりきつくなるが、宮本またしても土地が来ない。《ヴァラクートの捕食者》のみで攻撃。残されている《進化する未開地》を承知で實川は《影の滑空者》で受け、宮本のフェッチ起動には《石術師の焦点/Lithomancer's Focus》で応じ相打つ。このままでは實川の《幽霊の歩哨》に削りきられる宮本は《面晶体の記録庫/Hedron Archive》からドローにつなぎ土地を引き込むと、ようやく《ヴァラクートへの撤退》でブロックをこじ開け《穴掘り土百足》をねじ込もうとするが《荒廃の一掴み/Grip of Desolation》が刺さり實川は残り4で踏みとどまる。宮本は《鎌豹/Scythe Leopard》、

實川は《血の絆の吸血鬼/Bloodbond Vampire》を追加。

続くターン、宮本は《カザンドゥへの撤退/Retreat to Kazandu》も追加、土地を置いて《血の絆の吸血鬼》をブロック不可にし《敵対/Turn Against》で《幽霊の歩哨》をひっぺがし決めにかかるが、これが非情の《取り囲む地割れ/Encircling Fissure》で華麗にかわされる。

そして、實川起死回生の《ランタンの斥候/Lantern Scout》でライフがうなぎ上りに回復されると、宮本は天を仰ぐしかなかった。

 

宮本 0-1 實川

土地を引き込めず逆転を許した宮本。

得意の先手で巻き返しを誓う。

 

Game 2

お互いマリガンなしで、宮本の先手。

實川は《カラストリアの癒し手/Kalastria Healer》を送り出すが、一方の宮本は森2枚で停滞。

この隙に決めたろうと、實川は《影の滑空者》を2体呼び込み怒涛に攻める。

宮本は3枚目の土地が《進化する未開地》で天を仰ぐ。

ただでさえ受けが難しい上陸デッキなのだ。その後《ヴァラクートの捕食者》《溶岩足の略奪者》を出すものの《城砦化した塁壁/Fortified Rampart》まで出され空が埋め尽くされたら赤緑上陸デッキにはどうにもならないのであった。

 

宮本 0-2 實川

 

試合後、第1ゲームで総攻撃した際に《進化する未開地》を切って《ヴァラクートへの撤退》から通ったクリーチャーをパンプすれば《穴掘り土百足》込みで實川のライフが1になり、その後土地を引いて《穴掘り土百足》の能力で勝てたのでは、との指摘が観戦者からあり、宮本は自らのプレイングを反省していた。

相性は悪い戦いであったが、か細い勝利への蜘蛛の糸を手繰り寄せるのが、強くなるために必要なのだ。