Round 8:「蒼い月に蝕まれ」藤原拓(秋田)  vs. 有田隆一(千葉) 

By Yui Takagi

本日最終戦、このあとは稲毛で飲みの交流戦が行われるわけだが、ここは秋田の藤原と千葉の御意見番有田のデュエルを見ていただこう。

藤原の手荷物の中には1分を測る砂時計が。

聞けば、秋田のデュエリストはプレイが遅めらしく、そんな時はこの砂時計を起動して時間をカウントし、落ち切ったら相手をなじってもいいルールらしい。

その他にも遅延行為対策には、物陰で

「あいつ弱いくせにプレイ長いよな~」

などとロビー活動を行うことで遅延行為を間接的に撲滅できるらしい。関東でも採用したい習慣である。

 

デッキは藤原が白黒同盟者、有田が青黒嚥下。

Game 1

有田先手。

有田は《捕らわれの宿主/Carrier Thrall》、藤原は《カラストリアの癒し手/Kalastria Healer》の立ち上がり。藤原は《ニルカーナの暗殺者/Nirkana Assassin》も追加しようとするがこれは有田の《呪文萎れ/Spell Shrivel》。さらに《音無く飛ぶもの/Silent Skimmer》を《手酷い失敗/Horribly Awry》と捌かれる。有田は《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner》を投入、藤原は《大食の虚身/Voracious Null》で応戦するがこれを《不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler》でつぶされ非常に苦しい。やむなく《カラストリアの癒し手》を《捕らわれの宿主》のブロッカーに充てる。

藤原は《グリフィンの急使/Courier Griffin》と2枚目の《音無く飛ぶもの》で防御を固めに入るが、有田が覚醒した《ぬかるみの敵意/Mire's Malice》で手札を叩き落し、《音無く飛ぶもの》も《霞の徘徊者/Murk Strider》ではじかれ防戦一方。ライフ7の藤原に対して有田は4体オールイン。途中でセットしていた《乱脈な気孔/Shambling Vent》と《グリフィンの急使》で受け、覚醒した土地を《完全無視/Complete Disregard》、おおかたしのぎ切ったと思われたが有田が《精神を掻き寄せるもの/Mind Raker》《ウラモグの失却させるもの/Ulamog’s Nullifier》まで加えると思わず膝をつくのであった。

 

藤原 0-1 有田

 

藤原「オレ、もう飲んでますからね~アピールしときます!」

有田「おれだってもうビール500ml飲んだで~」

藤原「わ~、オレ350mlだわ~負けたわ~」

 

本日の会場「DC会館」は自動販売機でビールが買えます!

酔拳の使い手同士の戦いはいかほどに?


Game 2

有田悲しみのダブマリで幕をあけた第2ゲームは藤原が《突き抜けの矢/Pathway Arrows》を設置し無色が多い有田には泣きっ面に蜂。

続いて藤原は《フェリダーの仔/Felidar Cub》を導くが、続く《大食の虚身》を《手酷い失敗》され返しの《不毛の地の絞殺者》で《フェリダーの仔》を喰われる。

藤原は気を取り直して《カラストリアの癒し手》を出し装備する。有田は《謎めいた巡行者/Cryptic Cruiser

藤原は《果てしなきもの/Endless One》を4/4で召還し戦線を保つ。有田は《沿岸の発見/Coastal Discovery》で引くが土地が引けず4枚で詰まり動けない。

逆に藤原には《ハグラへの撤退/Retreat to Hagra》を出される。このままでは接死ティムで戦線が崩壊してしまう。

有田は《果てしなきもの》を《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》し、殴り込む。長居に付き合ってはいられない。藤原は土地が引けず接死ティムができない。

有田「頼む!土地を引いてくれ!」

そしてドローを見た有田の顔がほころむ。たたきつけたのは《タジームの守護者/Guardian of Tazeem》と島!!

これで当面の接死ティムを予防し明日がないかのように攻勢に回る有田。

《空中生成エルドラージ》も追加し、なんとか命からがら逃げきった!

藤原 0-2 有田

 

ノーサイドを迎え、2人は次なる交流戦の地・稲毛に向かっていった…