Round 10:「北北西に進路をとれ」二通駿介(千葉) vs. 藤本洋介(千葉)

 By Yui Takagi

二通は昨年度タイブレークを経てMr.LMCに輝いた新鋭。

その後がPTQで勝利したりと少しずつ中央方面でも結果を残してきている。

一方の藤本も千葉を中心に活動するデュエリスト、マジックのみでなくテキサスホールデムなどのゲームもたしなんでいる。

デッキは二通が赤緑上陸、藤本が赤青欠色。

 


Game 1


藤本先手、ともに6枚からのキープ。

二通は《噛み付きナーリッド/Snapping Gnarlid》《アクームの石覚まし/Akoum Stonewaker》と展開するが、藤本の《水底の潜入者/Benthic Infiltrator》《エムラクールの名残/Vestige of Emrakul》に阻まれる。二通は《林の喧騒者/Grove Rumbler》も展開するが藤本がこれは《霞の徘徊者/Murk Strider》昇華でバウンス。しかしながら再度《林の喧騒者》《鎌豹/Scythe Leopard》まで展開されると藤本は手札に《陰惨な殺戮/Gruesome Slaughter》があるのに土地が5枚で止まり苦悩の顔。ここは《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker》追加のみ。二通も手札から土地を置けず攻撃は《噛み付きナーリッド》《林の喧騒者》のみにとどめ、藤本は《荒廃した森林/Blighted Woodland》が見えているので《噛み付きナーリッド》を《ヴァラクートの発動者》で受けると二通はこれを起動せざるを得ない。

藤本は《塵の予言者/Oracle of Dust》を追加。二通は土地がおけず攻めきれないので《血統の観察者/Brood Monitor》を追加するのみと決め手を互いに欠く展開になる。

藤本は《塵の予言者》の効果でルーター能力を使用し6枚目の土地は確保。さらに《鈍化する脈動/Dampening Pulse》でなんとか抑え込みにいく。

藤本のライフは13。しのぎ切れるのか?

二通は《穴掘り土百足/Tunneling Geopede》《ヴァラクートの捕食者/Valakut Predator》を追加するのみ。

しのいだ藤本、《陰惨な殺戮》を放ち4体葬るが、それでも二通の場に多くの小兵が残る。

返しに二通の手札から《タジュールの戦呼び/Tajuru Warcaller》が公開されると場をたたむしかなかった。

 

二通 1-0 藤本


藤本はドラフトで二通にかなりの赤と緑のカードを流していたといい、相手にするデッキがかなりヤバいことはわかっているようだった。

Game 2

先手の藤本はここで追い打ちのダブルマリガン。

二通の《噛み付きナーリッド》を、藤本が《水底の潜入者》で抑えたと思ったのも束の間、続いて出された《ヴァラクートの捕食者》が止まらない。藤本は《ヴァラクートの発動者》を出すがこれは上陸されてしまうと全くブロッカーとしては役に立たず藤本のライフは4ターンで13に急降下。二通はさらに2枚目の《噛み付きナーリッド》を追加。強い、強すぎる!

《培養ドローン/Incubator Drone》まで出してみたものの二通の5枚目セットランド《荒廃した森林》に藤本も「完璧かよ!」と笑うしかない。ブロックも地獄、スルーも地獄…フルアタックに対してかなり熟慮し、《噛み付きナーリッド》を《水底の潜入者》《ヴァラクートの発動者》《培養ドローン》のトリプルブロック、《ヴァラクートの捕食者》を末裔トークンで受けることに。二通はここはぐっと起動を控え《ヴァラクートの発動者》との相打ちにとどめる。さらに《獣呼びの学者/Beastcaller Savant》経由の《巡礼者の目/Pilgrim’s Eye》で上陸も止めさせない。

藤本は《エムラクールの名残》も出し受けとめようとするも二通の上陸総攻撃で泣く泣く《噛み付きナーリッド》をフルブロックすると残りライフは1。《巡礼者の目》を《霞の徘徊者》するものの《穴掘り土百足》まで出てきてはグリコのポーズであった。

 

二通 2-0 藤本