準決勝:「冷面殺手(cool face killer)」二通駿介(千葉) vs. 三原槙仁(千葉)

昨年Mr.LMCに輝いた二通が、千葉の偉大すぎる魔王に挑む。

三原は初日全勝、その後第2ドラフトを遊んで0-3したあとはスタンダードラウンドを無事勝利しベスト8を決めている。

昨年は出場しなかったもののここ5年でLMC2度準優勝のバケモンを、二通は打ち破れるか。

 

Game 1

上位の三原が先手。

二通は6枚からのスタートとなる。

まず三原が2ターン目の《強迫/Duress(DTK)》で手の内を探る。露わになったのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost(KTK)》。三原の選択は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》。

二通は《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree(FRF)》をプレイ。三原はこれを《絹包み/Silkwrap(DTK)》。1枚は《ドロモカの命令》で破壊するが2枚目の《絹包み》でおとなしくなる。

二通は4枚目の土地を置くと即座にフェッチランドを起動。

三原「その動きは、サイ引いたな!」

御名答!《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》が現れる。

三原は《強迫》で残った2枚の手札を伺うが《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》《先頭に立つもの、アナフェンザ》と判明。大変厳しい。

二通は《先頭に立つもの、アナフェンザ》を投入し、三原の手札からは満を持して《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》が飛び立って《包囲サイ》をさらう。見えているカードでは2ターン後に《ドロモカの命令》で《龍王シルムガル》は落とされるが、その間に時間を稼いで…

…が、二通はノッていた。トップから《アブザンの魔除け/Abzan Charm(KTK)》が《龍王シルムガル》にたたきつけられ一発回答!土地しかない三原はここで投了となった。

 

二通 1-0 三原

 

Game 2

二通はマリガンで6枚スタートだが、ちゃんと第1ターンに《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree(FRF)》のスタート。三原が

「《ドロモカの命令》はやめて!」

と言いながら《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を送り出すと、願いは届き《始まりの木の管理人》が3/3で攻撃するだけにとどまり、そして三原は返しにこれを《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation(DTK)》で処理しながらライフも得るおいしい動き。しかし二通の《強迫/Duress(DTK)》に大悶絶!《払拭/Dispel(WWK)》《忌呪の発動》《龍王シルムガル》が露わになり2枚目の《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation(DTK)》が落とされる。

三原「華麗にインスタント捨てる予定だったけど引いちゃったよ!」

そして三原の《ヴリンの神童、ジェイス》が反転、さらに《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》を2/2で追加。二通は《先頭に立つもの、アナフェンザ》を出すものの《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》の能力で墓地から《忌呪の発動》がフラッシュバックされ捌かれる。二通は《包囲サイ》を出すが、三原はジェイスと3/3の《搭載歩行機械》で止まることを確認すると満を持しての《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を送り込む。

 

二通が2/5《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》で攻撃。おそらく《アブザンの魔除け》を持っているのは明白であるが三原が2体ブロックを宣言すると除去でもパンプでもおいしくないこと、さっき見かけた《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》を思い出し二通投了。

 

二通 1-1 三原

 

Game 3

二通は《始まりの木の管理人》スタート。

「そういうのはやめようよ」

と三原がポツリ。3/3にしての攻撃を《絹包み》で抑え込む。

だが、二通の次の手は《先頭に立つもの、アナフェンザ》と世知辛い。

続く攻撃を通し、追加される二通の《搭載歩行機械》(1/1)は《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn(DTK)》で退ける。

三原は4枚目の土地をセットし《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》召還。二通は攻撃できないものの《包囲サイ》も盤面に突っ込む。三原のライフは8、楽になれない。しかし5マナオープンで待ち受ける三原に《荒野の確保/Secure the Wastes(DTK)》がちらついているので二通も殴れない。エンドに4体の戦士が生まれ、盤面に少しだけゆとりが生まれる。三原は《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》の能力を使用するマナを残しながら《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》を1/1で設置する。

しかし二通は《黄金牙、タシグル》に《アブザンの魔除け》を放つ。そして2体を攻撃へ。緊迫する盤面、三原のライフは7。《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》も起動して《先頭に立つもの、アナフェンザ》を全員ブロックする。これで残りライフは4。まだ三原の場には《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》も残っており落城はまださせない。

二通はX=2の《搭載歩行機械》で三原の《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を誘い出す。攻撃は、なし。

 

しかし、三原の次のドローで眼の光がともる。《忌呪の発動》で《包囲サイ》を放逐!

二通「殴るんだった、裏目った!」

ここからは耐えたものだけが許される楽しい時間。二通のがら空きになった本陣へ三原の総攻撃が加えられる。二通は後続が出ず、あとはあっけなく落城した。

 

二通 1-2 三原


三原、2年越しの忘れ物を取りに、決勝へ!