Round3 有田隆一(ラブライブ) vs 武田浩信(岩出家)

2012年に殿堂・三原槙仁を破ってLMCCの栄冠を勝ち取った武田浩信。

青いデッキを操る安定感はトップクラスだ。

そしてご存じ「Four times Pro Tour Top 8」、歩くギデオンこと有田隆一。

一線からは退いたが、20年ものマジック歴に裏打ちされた腕は今も錆びていないだろう。

千葉の名手による、奇しくもスゥルタイエネルギー同士のマッチアップ。



Game1

先手は武田だが、マリガンで初手は6枚に落ちる。

一方の有田は力強く7枚キープ。

 

まずは武田が《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner(AER)》、有田が《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》からの切り出し。

武田は《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》と《光袖会の収集者》の攻撃でエネルギーを貯めていく。

このままエネルギーをドローに変換していきたいところだが、有田は《牙長獣の仔/Longtusk Cub(KLD)》を迎え入れ、そして《致命的な一押し/Fatal Push(AER)》で《光袖会の収集者》を蹴り落して主導権は渡さない。

 

攻守が切り替わり、有田が《光袖会の収集者》でエネルギーを2つ得て、《巻きつき蛇》の恩恵で《牙長獣の仔》を育て上げレッドゾーンに放り込む。

このまま生き残れば武田軍の前線を一気に粉砕できるところであったが、あろうことか土地が6枚に伸びた武田の《人質取り/Hostage Taker(XLN)》で寝返ってしまう。

そして頼みの綱《光袖会の収集者》は武田の《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》で介錯されると、最後まで土地が4枚から伸びなかった有田にさらなる反撃の力はなかった。

 

 

有田 0-1 武田

Game2

有田は《霊気との調和》から《牙長獣の仔》。武田も《牙長獣の仔》で待ち構えるが、有田が《巻きつき蛇》《致命的な一押し》と先手の利を生かしたテンポで盤面をおさえにいく。

武田は続いて《巻きつき蛇》で受けに回るが、有田はさらに《霊気との調和》でエネルギーと土地を伸ばし、《牙長獣の仔》をすくすく育てていく。さらに《光袖会の収集者》も追加。

武田は《牙長獣の仔》に《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt(XLN)》。そして次ターンには2枚目の《ヴラスカの侮辱》で《光袖会の収集者》を葬り、さらに次ターンには《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship(KLD)》で《巻きつき蛇》を迎撃。

こう書くと有田の2マナポイントゲッターに武田が4~5マナかけて1つ1つ地道に除去するテンポの悪い反撃であるのだが…問題は有田がその間に追加の脅威を用意できなかったこと。

そして武田の《領事の旗艦、スカイソブリン》が盤面の勢力図を塗り替えていく。

武田が続いて呼び出したのが《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》。《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship(KLD)》発進。

有田は《人質取り/Hostage Taker(XLN)》。《スカラベの神》《領事の旗艦、スカイソブリン》の2択を、悩んだ末前者選択。

「除去されるな!」

という有田の願いは通じ、次のターンに有田は《スカラベの神》を呼び出したが、武田はX=3(《巻きつき蛇》の恩恵で場には4/4)で《歩行バリスタ》を出し、《領事の旗艦、スカイソブリン》との合わせ技で有田に寝返った《スカラベの神》を墓地に引きずり下ろす。

帰ってきた《スカラベの神》を一度は有田も《ジェイスの敗北/Jace's Defeat(HOU)》で撃退するものの、結局は武田の《領事の旗艦、スカイソブリン》が的確に有田のライフをもぎ取り勝負にケリをつけた。

 

 

有田 0-2 武田