Round6 水野暁(岩出家) vs. 小堺透雄(せるぷー四天王)

イクサラン発売1週間。

「吸血鬼」「海賊」「マーフォーク」「恐竜」がフィーチャーされるという、東京ディズニーランドかとツッコみそうな摩訶不思議環境は、なかなかプロプレイヤーも苦労しているようで、世界選手権に出場する日本人もツイッターではなかなか勝てないと嘆いていたものである。

しかしながら、ここに先週グランプリベスト4という明らかな戦績をひっさげた男がやってきた。

古老・小堺透雄。最近は口を開けばカープと新井さんが口癖であるが、かつてカバレッジライターとプレイヤーの二足の草鞋を履いていた男の剛腕は今も健在である。

対するは千葉の新鋭の若手・水野暁。

名前のごとく、ここで燃える太陽を挙げることができるか。

水野:赤緑恐竜

小堺:青黒海賊

 

 

Game 1

先手小堺が《這い回る心止虫/Skittering Heartstopper(XLN)》《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter(XLN)》と立ち上がり、水野の手札から《反復連射/Repeating Barrage(XLN)》をもぎ取っていく。

恐竜の水野は第3ターン《激情の猛竜/Frenzied Raptor(XLN)》からの立ち上がり。

 

小堺は第3ターンに《不吉な旗艦/Fell Flagship(XLN)》を出し空中から2点のダメージを紡いでいくが、水野は返しに《新たな地平/New Horizons(XLN)》で《激情の猛竜》を5/3に強化して攻撃、さらに《襲撃/Pounce(XLN)》で《帆凧の掠め盗り》を叩き落し、《反復連射》を取り返す。これには渋い顔の小堺。《自暴自棄の漂流者/Desperate Castaways(XLN)》(3/3)を出してはみるものの、これにはさっき取り返した《反復連射》が飛ぶ。《激情の猛竜》はなんとか《不吉な旗艦》と交換。

 

水野は《ティロナーリの騎士/Tilonalli's Knight(XLN)》《猛竜の群れ/Thrash of Raptors(XLN)》を追加。小堺は《指名手配の獄道者/Wanted Scoundrels(XLN)》を用意するがサイズは水野が優勢で厳しい。続いて《大嵐呼び/Tempest Caller(XLN)》でこじ開けて殴ってみるが、盤面は依然苦しい。水野はさらに2体目の《猛竜の群れ》も追加する。小堺は2体目の《帆凧の掠め盗り》が空振りに終わり、このまま押し切られるかと思われた。

 

しかし次ターン、小堺の秘剣《川の叱責/River's Rebuke(XLN)》が閃く。

《指名手配の獄道者/Wanted Scoundrels(XLN)》《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter(XLN)》で殴り水野は残り7。水野は《イクサーリの守り手/Ixalli's Keeper(XLN)》《猛竜の群れ》からまっさらになった自軍の再構築に入る、小堺は《風を跨ぐ者/Wind Strider(XLN)》も追加、水野のライフをあと1ターンで詰める3に落とす。

しかし《イクサーリの守り手》の睨みが効いた水野の《猛竜の群れ/Thrash of Raptors(XLN)》の攻撃を、ライフ8の小堺は《指名手配の獄道者/Wanted Scoundrels(XLN)》で受けざるを得ない。水野の場に宝物が2つ追加され、すなわち《反復連射》が回収されて小堺の勝ち筋《風を跨ぐ者》を断ち切る。

そのまま最後は水野の恐竜が駆け抜けていった。

 

 

 

水野 1-0 小堺

 

 

 

Game 2

まずは小堺の《指名手配の獄道者》《無情な無頼漢/Ruthless Knave(XLN)》に対して水野が《深根の戦士/Deeproot Warrior(XLN)》《激情の猛竜》で受ける構え。小堺の《指名手配の獄道者》を水野は《激情の猛竜》で受けるが、《卑怯な行為/Skulduggery(XLN)》でここは一方的な討ち取り。水野は《深根の戦士/Deeproot Warrior(XLN)》に《新たな地平/New Horizons(XLN)》でカウンターを乗せて殴りあいに持ち込み、さらに《深海艦隊の扇動者/Fathom Fleet Firebrand(XLN)》も追加。しかし小堺の《航空船の略取者/Skyship Plunderer(AER)》には、水野も「えげつない!」と思わず声を上げる。

水野「《海賊のカットラス/Pirate's Cutlass(XLN)》が出ちゃうと(男性器の名称)びろーんやな」

 

ライフ13の水野は、うかつに動くことが許されない。長考し、《深海艦隊の扇動者》だけを攻撃させ、《猛竜の群れ/Thrash of Raptors(XLN)》《イクサーリの守り手/Ixalli's Keeper(XLN)》を追加、3体で本陣を固める。しかし小堺はそれをあざ笑うように《大嵐呼び》で戦線をこじ開け、総攻撃で水野をライフ3に追い込む。水野は《葉を食む鞭尾/Grazing Whiptail(XLN)》で空を固めにかかるが、小堺の場に《流血の空渡り/Skymarch Bloodletter(XLN)》が登場し水野は残り2、次のターンに飛行を止められなければ負けの状況に追い込まれる。

 

水野はすべてをレッドゾーンへ。何があるのか?訝しがりながら小堺はブロックを割り当てる。これは水野の精一杯のブラフであった。

 

 

水野 1-1 小堺

 

 

 

Game 3

水野が《深根の戦士》、小堺が《這い回る心止虫/Skittering Heartstopper(XLN)》からのスタート。

水野が続いて《ティシャーナの道探し/Tishana's Wayfinder(XLN)》をプレイし、探検で捲れたのは《確実な一撃/Sure Strike(XLN)》。続く水野の2体攻撃には《確実な一撃》を使わせようと小堺が《這い回る心止虫》をあてがうが、水野は誘いに乗らず相打ちを選択。

そして小堺の《帆凧の掠め盗り》には、対応して《押し潰す梢/Crushing Canopy(XLN)》をあてがうが、これを小堺の《呪文貫き/Spell Pierce(XLN)》が華麗にはじき、《確実な一撃》がもぎ取られると水野はめぼしい後続を引けない。

小堺は《水罠織り/Watertrap Weaver(XLN)》でくじき、《大嵐呼び》でこじ開け殴る。

水野もようやく2枚目の《深根の戦士》を引き込み殴り合いに持ち込もうとするが、小堺が《危険な航海/Perilous Voyage(XLN)》でライブラリーをまさぐりながら時間を稼ぐ。

 

ライフはお互い8

 

 

小堺

《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter(XLN)》(《確実な一撃/Sure Strike(XLN)》追放)

《水罠織り/Watertrap Weaver(XLN)》《大嵐呼び/Tempest Caller(XLN)》

 

水野

《深根の戦士/Deeproot Warrior(XLN)》2体

《イクサーリの守り手/Ixalli's Keeper(XLN)》

 

 

《水罠織り》が《深根の戦士》と交換。

小堺は《無情な無頼漢/Ruthless Knave(XLN)》を追加し、これを水野の《深根の戦士》と交換。

泥のような消耗戦。

先に決定打を引き込んだのは……水野!

まずは《怒り狂う長剣歯/Raging Swordtooth(XLN)》! そしてとどめの《突進するモンストロサウルス/Charging Monstrosaur(XLN)》!

 

水野 2-1 小堺