小堺透雄の勢いが、止まらない。
御贔屓のカープはセ・リーグ2連覇。
そして自身もグランプリ静岡でベスト4に入手し、今週のLMCCもベスト8進出。
皆が「今のくまさんはホンマ止まらんなあ」とぼやく、その勢いはどこまで…？
一方の岡井は、カバレッジライター細川侑也氏が一押しの新鋭。
冷静沈着なプレイングに惚れ込んだという。
紅い情熱と、蒼い冷静が、ここに激突する。
小堺：赤単
岡井：ティムールエネルギー
Game 1
予選上位の岡井が先手を選択するが、まずはマリガンし6枚からのスタート。
《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でまずは土地とエネルギーを伸ばす。
後手の小堺は《ボーマットの急使/Bomat Courier(KLD)》を走らせるが2度目の攻撃を《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》で退けられる。
ならばと《損魂魔道士/Soul-Scar Mage(AKH)》を唱え、次ターンには《地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenra(HOU)》を投げ込むが、これに《削剥/Abrade(HOU)》。
第一波が押しとどめられ、岡井に《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》、そして《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》と出てくると小堺の侵攻がびったり止まる。
小堺は土地が3枚、しかもそのうち2枚が《陽焼けした砂漠/Sunscorched Desert(AKH)》のため呪文の連続キャストができず非常に苦しい状況。岡井は《牙長獣の仔/Longtusk Cub(KLD)》も繰り出し、小堺の《アン一門の壊し屋/Ahn-Crop Crasher(AKH)》を《削剥》、《つむじ風のならず者/Whirler Rogue(ORI)》まで展開すると小堺は盤面を片付けた。
小堺 0-1 岡井
Game 2
再び岡井がマリガンで6枚からのスタート。
小堺が《損魂魔道士》からの滑りだし。
続くターンは岡井の《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を《削剥》し、第3ターンこそ動きがないものの岡井も土地をタップインで出すだけでターンが返ってくる。
第4ターン、小堺は岡井の立てた土地2枚をみて長考する。手札に《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》と《アン一門の壊し屋/Ahn-Crop Crasher(AKH)》。前者を選択すると《否認/Negate(OGW)》されず残る。
岡井の繰り出した《牙長獣の仔》を焼き《アン一門の壊し屋》でせめたてる。
岡井も《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》で《アン一門の壊し屋》と《反逆の先導者、チャンドラ》で同時に処理。
小堺はかまわず2枚目の《反逆の先導者、チャンドラ》を設置。天敵《逆毛ハイドラ》が出てきて盤面は逆転に向かうと思われたが、岡井のライフはすでにレッドゾーンで、《ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins(HOU)》と《反逆の先導者、チャンドラ》のプラス能力で小堺がなんとか命からがら押し切った。
小堺 1-1 岡井
Game 3
岡井は《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》から。
小堺の《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》を《蓄霊稲妻》すると小堺は土地が2枚で止まってしまう。
その隙に繰り出される《ならず者の精製屋》そして《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》！
小堺は何とか3枚目の土地を引き込みブロッカーとして《アン一門の壊し屋》を用意するが、膨大なエネルギーの前に《逆毛ハイドラ》がどうにもならない。岡井が繰り出した《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》に《チャンドラの敗北/Chandra's Defeat(HOU)》を打ち込んでみるが、忘れ肩身の飛行機械が２つ。刻々と悪化している戦況を認め、小堺はそっと静かに右手を差し出した。
小堺 1-2 岡井