R3 日下部修一(ゴルガリ団) vs. 田村洋平(千葉)

Round 3

 

日下部修一(ゴルガリ団) vs. 田村洋平(千葉)

By 高木佑維

 

こんにちわ、ラヴニカ。さようなら、カラデシュ・アモンケット。

新環境2週間、私もTwitchの配信を見ながら新スタンダード環境を少しでも掴もうとしているのだが、まさにサラダボウルのように混沌とした環境である。

とりあえず暫定Tire1が探検をフィーチャーした緑黒、あとは続いて赤白天使や青赤《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun(GRN)》、漢の赤単…?

これまでの歴史では、プロツアーの結果をもって環境のメタゲームがある程度固定化されてきたが、それまでの群雄割拠時代も楽しいもの。

今日のLMCCに向けて、それぞれがどんな思考を経てどんなデッキを持ち込んでくるのかに注目したい。

 

ここでは千葉のマジックシーンを代表するお二人さんをフィーチャーしていこう。

日下部は今のところの最大勢力である緑黒ミッドレンジで参戦。千葉のテロリストとしては王道デッキでの参戦はちょっと意外だったが、そこに至るまでにも葛藤があったか。

一方の田村は、今年の世界選手権で行弘賢選手が持ち込んだ青単ビートダウンで挑む。

田村の先行逃げ切りか、それとも日下部がそれを見事押しとどめて重厚な中盤終盤戦で圧倒するか?

 

 

 

 

Game 1

先手は日下部。田村は初手を眺め、しばし悩んでマリガンを選択し6枚の初手とともに第1ゲームに臨む。

 

まずは田村が第1ターン《霧まといの川守り/Mist-Cloaked Herald(RIX)》から第2ターン《執着的探訪/Curious Obsession(RIX)》を張り付けて殴る、理想的なスタート!

日下部はこれに干渉することができない。第2ターン《光胞子のシャーマン/Glowspore Shaman(GRN)》、第3ターン《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger(RIX)》で地盤は固めていくが、田村は2枚目の《執着的探訪》も張り付けカードを引き増してリソースレースをぶっちぎる。

日下部は田村がさらなる展開をせずに2マナを立てているのを承知で《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker(XLN)》を唱え《本質の散乱/Essence Scatter(M19)》を導く。2枚目の《マーフォークの枝渡り》は通るが、田村のマッチョになった《霧まといの川守り》だけで日下部のライフを10にまで削り落とし、待望の2体目クリーチャー《大嵐のジン/Tempest Djinn(DOM)》が盤面に詰めろをかける。

日下部は除去が引けず《光胞子のシャーマン/Glowspore Shaman(GRN)》《探求者の従者/Seekers' Squire(XLN)》と横に並べてなんとか数の暴力にかけるが、続く総攻撃を前に《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster(DOM)》で計画を崩され、それはかなわなかった。

 

日下部 0-1 田村

 

 

 

 

 

 

 

Game 2

今度は田村第1ターンに動きなし。

日下部が《光胞子のシャーマン》、田村が《金剛牝馬/Diamond Mare(M19)》と動き始める。

日下部は後続に《マーフォークの枝渡り》を追加し、返しに出てきた田村の《大嵐のジン》は次ターンの《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra(RIX)》に食わせた。田村は動きが芳しくなく、今回は守勢に回る。日下部の攻撃を《マーフォークのペテン師》で躱し、クリーチャーを丁寧に相打ちさせ、2枚目の《貪欲なチュパカブラ》を《本質の散乱》するが、どうしても処理しきれないクリーチャーのサイズに押されていく。さらに日下部の《孵卵場の蜘蛛/Hatchery Spider(GRN)》(墓地に8枚)を《魔術師の反駁/Wizard's Retort(DOM)》させたものの、キャスト時の能力は《クロールの食料隊/Kraul Foragers(GRN)》を招きだし、日下部のライフは天空へ。

田村は《マーフォークのペテン師》に《執着的探訪》を張り付けてすれ違いの殴り合から戦線の打開を図ろうとするが、結局のところ肉弾戦に持ち込まれれば望みはないのであった。

 

 

日下部 1-1 田村

 

 

 

 

 

 

 

Game 3

田村が6枚スタートとなるが、《セイレーンの嵐鎮め/Siren Stormtamer(XLN)》からの《執着的探訪》という理想的スタート。

日下部は《光胞子のシャーマン》でマナ基盤を整え、田村の《大嵐のジン》に《喪心/Cast Down(DOM)》を浴びせる。しかし日下部にマシントラブル、土地が3枚で止まってしまう。《マーフォークの枝渡り》を2体キャストし土地を探索しに行くが4枚目の土地が見つからない。こうなると連続アクションをされない田村はカウンターマナを構えながらのクロックパーミッションモードに専念できる。《霧まといの川守り》、ターン終了時に《マーフォークのペテン師》。《セイレーンの嵐鎮め》に2枚目の《執着的探訪》を張り付け、日下部の《喪心》は《魔術師の反駁》でガード。

そのままエンドゾーンまで田村が駆け抜けた。

 

 

日下部 1-2 田村