LMCCスイスラウンド最終戦。
グランプリ京都のトップ4でのチームメイトである、菅谷と小堺が対戦テーブルへと腰を下ろした。
対戦を前に、小堺はデッキの相性差を嘆く。
菅谷のデッキは白緑トークンだ。既にカバレージでも何度か紹介しているが、白と緑のトークン生成カードをたっぷりと詰め込み、それを《開花+華麗/Flower+Flourish(GRN)》や《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty(DOM)》でバックアップするデッキである。
そして小堺のデッキは……赤単。絆魂のたっぷりと入っている白緑トークンは厳しい。
しかも小堺の赤単のメインボードに《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler(DOM)》が入っていないというのだから、このため息も納得である。
泣いても笑ってもスイスラウンドはこれが最終戦。戦前の予想通り菅谷が勝つか、小堺が相性差を乗り越えるか。
GAME 1
互いに6枚のスタートとなったが、ゲームは一瞬だった。
《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin(GRN)》、《宝物の地図/Treasure Map(XLN)》に《実験の狂乱/Experimental Frenzy(GRN)》と、長期戦に強い初手をキープした小堺だったが、菅谷の動きがあまりにも異次元過ぎた。
ファーストアクションは《軍団の上陸/Legion's Landing(XLN)》。続けて《茨の副官/Thorn Lieutenant(M19)》とただでさえ赤単泣かせな2枚に加え、3ターン目には2枚目の《軍団の上陸》で吸血鬼を生み出しながら《敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon(GRN)》！
小堺の場のパーマネントは、3枚。
僅か3分の瞬殺劇。
菅谷1-0小堺
GAME 2
《狂信的扇動者/Fanatical Firebrand(RIX)》から軽快にビートダウンを仕掛けていきたい小堺。だが菅谷の《軍団の上陸》がまたしても立ちはだかる。
小堺はこの《狂信的扇動者》でトークンを焼くが、追加のクリーチャーは用意できない。一方で菅谷は2枚目の《軍団の上陸》、《管区の案内人/District Guide(GRN)》とクリーチャーを展開していく。
小堺は先手ながら守勢に回る。《軍団の上陸》には2枚目の《狂信的扇動者》、《管区の案内人》も《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning(DOM)》、更に《豊潤の声、シャライ》も《溶岩コイル/Lava Coil(GRN)》とすべて対処していき、《危険因子/Risk Factor(GRN)》をキャストする。菅谷はもちろんダメージを受けることを選ぶ。
盤面を掌握していきたい小堺。だが単体除去にめっぽう強いのが菅谷の白緑トークン。次にプレイしたのは《ベナリア史/History of Benalia(DOM)》。《稲妻の一撃/Lightning Strike(M19)》をきちんと引いている小堺だが、焼け石に水状態だ。
《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard(XLN)》が出てくると、唯一の希望だった《ゴブリンの鎖回し》すら意味をなさない。
最後の手札を使った小堺には、投了する以外に最早できることはないのだった。
菅谷2-0小堺
小堺、無念の敗北。
相性差覆らず。