藤井大(千葉)vs.柳川智幸(エオルゼア)

仁義なき戦いが、行われようとしていた。

「艶慈獲琉組」組長、藤井大。

「魔悪腐皇苦組」組長、柳川智幸。

ずっと、日の目を見なかったから。

ずっと、軽んじてこられたから。

だけど、これがチャンスだから、引きには引けないのよ。

やらなきゃだめなのよ。

 

2018年10月21日、千葉に血の雨が降る。

Game 1

先手は順位が上位の柳川。

柳川は第2ターン《霧まといの川守り/Mist-Cloaked Herald(RIX)》から第3ターンロードの《マーフォークの霧縛り/Merfolk Mistbinder(RIX)》につないで攻撃。

藤井は第2ターン《アダントの先兵/Adanto Vanguard(XLN)》から切り出し、さらに第3ターンには《ベナリア史/History of Benalia(DOM)》をプレイするが、これに柳川の《呪文貫き/Spell Pierce(XLN)》が突き刺さる。「メインから!?」と驚愕する藤井!

藤井は2枚目の《ベナリア史》をキャストし、これは許されるが、柳川は《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster(DOM)》で騎士トークンを寝かせて2枚目《マーフォークの霧縛り》で、肥大化したマーフォークの軍勢が藤井のライフをわずか4ターンで2にまで削りとる。逆転の願いを込めた藤井の《轟音のクラリオン/Deafening Clarion(GRN)》は…通った! いや通ったが…柳川のキャストした最後の手札《潜水/Dive Down(XLN)》により駆除しきれなかったマーフォークが藤井の最後のライフをかじった。

 

藤井 0-1 柳川

 

 

 

 

Game 2

柳川の《霧まといの川守り》《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker(XLN)》、藤井の《ベナリア史/History of Benalia(DOM)》がぶつかり合い第1波の衝突はイーブンの相打ち。柳川は第3ターンに《深根の水域/Deeproot Waters(XLN)》をキャストすると第4ターンに《マーフォークの枝渡り》とマーフォークトークンを呼び込む。藤井は《輝かしい天使/Resplendent Angel(M19)》《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》と空中から強襲、地上は《轟音のクラリオン》で薙ぎ払う。柳川も再度いちから戦線構築を試みるが、藤井の無慈悲な2度目の《轟音のクラリオン》!ビートダウンに一掃呪文が2度刺さると再起不能になるのは、マジック25年繰り返されてきた現象である。

 

藤井 1-1 柳川

 

 

 

 

Game 3

初動3ターン、柳川は《銀エラの達人/Silvergill Adept(RIX)》《深根の水域》、藤井は《善意の騎士/Knight of Grace(DOM)》《ベナリア史》でそれぞれ戦線を構築していく。

柳川はさらに《マーフォークの枝渡り》《霧まといの川守り》と展開。探検で《執着的探訪/Curious Obsession(RIX)》もトップに確認済だ。

藤井は《轟音のクラリオン》を発射、これが通り場はいったんまっさらになる。柳川は《マーフォークのペテン師》、藤井は《輝かしい天使》で再構築する。柳川は《マーフォークのペテン師》に《執着的探訪》をつけて殴り、カードを求める。藤井の《正義の模範、オレリア》は《垂直落下/Plummet(RIX)》で叩き落し、ブロッカーに残した《輝かしい天使》は2体目の《マーフォークのペテン師》で寝かせ、《執着的探訪》をまとった《マーフォークのペテン師》が爆走しカードを引いていく。

 

いささか劣勢の藤井は、苦しまぎれにフルタップで《議事会の裁き/Conclave Tribunal(GRN)》をプレイする。柳川の手札には《呪文貫き/Spell Pierce(XLN)》が鎮座していたが、許可してしまう。あわてて撤回しようとしたが、ジャッジの裁定で巻き戻しは認められず、《執着的探訪》のついた《マーフォークのペテン師》を失う。

脅威を退けた藤井はさらに《黎明をもたらす者ライラ》も加えて形勢逆転。

柳川も《睡眠/Sleep(M19)》でなんとか戦線をこじ開けようとするが、そこに藤井の《轟音のクラリオン》が突き刺さり、この抗争は終幕となった。柳川の手札には《ビビアン・リード/Vivien Reid(M19)》がいたが、最後までそれを唱えるための緑マナ2つが、なかったのだ…

 

 

藤井 2-1 柳川